人間な様々な分野でグレートリセットはあるけれど、秘教徒にとってのグレートリセットは「大目的を思い出すこと」では?と書いたのが、第一回目でした。
グレートリセットー「偉大なる再設定」ですから、私達は「本来のコースから外れてしまった」のでしょうか?カーナビで最初に設定した目的地があるのに、その目的地から外れてドライブして、親切なカーナビは何度もリセットして新たな道順を提案するのにドライバーは無視を続ける…これが人類に起きていることなのでしょうか?
結論から言えば、私はそうではないと思います。すべての人類ではありませんが、多くの人が「目的地」を忘れてませんし、道を外れてもいません。ただ、この目的地をしっかりと意識化することが2025年にむけて大切だと思うのです。ハイラーキー(カーナビ)に言われなくても、到着は遅いけど、ちゃんと目的地わかってますから!-と胸を張って言いたいですよね!
もちろん人類の目的地は「どこかの場所」ではありません。地上の楽園でも、聖なるピラミッドでも、はたまた地球外の惑星でもありません。ではどこでしょうか?
私達の目的地は物質的な次元(現象界)にあらず「次なる意識の状態」です。より具体的に言えば、秘教徒のみなさんならご存じのように、この太陽系の主要光線が第2光線であることから、「愛の実践」が人類共通の目的だと言えるでしょう。
愛の能力を高めること、愛から美を創造すること。愛を唯一無二の滋養とする意識界。
この「愛の意識」という目的地に到着するために、愛の能力を育むための輪廻転生があります。私達は太陽系の「愛の波動」に同調するまで、何度も死んで、何度も生き返らねばならないのですが、人間はその「目的地」を忘れてしまっています。この現象界で起きる一度の人生が全てだと勘違いしています。
秘教徒はこの幻想から解放されているでしょうが、より人類が解放されるために、何ができるでしょうか。
一つ明確なのは、目的地は変わらないーです。カーナビで目的地を変えず、道を再設定するーでしょう。しかし、それは「新しい瞑想法を試そう」とか「新しい心理学メソッドやセラピーが役立つ」とか「あれを食べたら健康的になれる」とか、そういう対処療法を試すことがグレートリセットではありません。少なくとも、秘教徒にとってはーです。
秘教徒に出来るグレートリセットは「大目的ー愛を意識化して、再度、日常を人生を創造する」でしょう。
この「大目的」に目覚めていない人は、この地上に多くいます。輪廻転生は知識として理解していても、受け入れていない人も多くいます。輪廻転生を受け入れていても、その目的地を知らない人もいます。もしくは目的地を個人的な目的だと勘違いしている人もいますが、個人的なものではありません。「大目的」は宇宙レベルの提案です。人類だけではなく、ベールの向こう側の存在者たちも「大目的」を理解して、辿り着くよう精進してます。
その「大目的」を潜在意識で常に想念することで、「大目的」は磁力を帯び、まるで「目的地」に吸い寄せられるように、「そこに辿り着きたい」という祈願のエネルギーが人類から発するようになるのです。
大祈願を唱えることが、大目的の意識化をサポートするでしょう。そこに大祈願を知り尽くして、日々唱えている秘教徒の存在が必要なのです。
神さまの意志 明らかなるセンターから
大目的が私たちの小さな意志を導きますように 大目的 大師方が自ずと知り奉仕するもの
ジュワルクール大師は書いています。「シャンバラは直接人類との接触を始めた」
つまりシャンバラの霊的インスピレーション、「善を成さんという意志」を直接うけとる人やグループが、人類のなかに現れ、シャンバラからの霊的刺激を自由に表現できる人たちが増えていくーと、私は理解しています。
ベトナム反戦運動、人権問題の抗議行動…人間は愛からの行動で平和や権利を勝ち取ってきたと言えるでしょう。そして2020年代のいま、医療従事者の方々の命を懸けた行動があってパンデミックは超えられました。ウクライナやガザの戦争も、同じ地球市民として受けとめる世界中の善意ある人々の寄付や支援によって、乗り越えようとしています。
第二次世界大戦後の人類は、愛を学んでいないと言えるでしょうか。最初は権利を主張して仲間のために戦うことで、そして苦難を生きる人に守ったり治療したり寄り添ったりすることで、人類は愛の実践、そして「善をなさんという意志」を拡大していると、私は思っています。
もちろん、日々のニュースをみれば「愛を実践しない人達」の存在が前面に報道されるので、この世界は本当に「大目的―愛」に向かっているのかーと疑問に思うでしょう。でも、私は毎日のように思いやりある人々の美しさに出逢い、善を成さんという意志を自分の内にも、誰かの内にも発見することに励まされています。
ですから「グレートリセット」は「愛は全くない」と断言して新しい目的地を設定することではなく、「改めて目的地をみんなで確認しよう」という確認、意識の統一ではないかーと思うのです。(詳しく書きませんが、この根拠は“儀式と秩序の第7光線”の流入にあります)
人類、すべての生命は唯一無二の目的にむかっているー目的地を変えるのではなく、目的地を思い出し、励ましあうよ。
事件や事故、戦争がメインの報道、無駄なエンターテインメントによる平和の演出ーこれらが私達の「目的地」を諦めさせるか、忘れさせるかーに導きますが、「宇宙から提案されている大目的(目的地)が愛の意識であると再認識すること、大目的という概念(想念)に磁力を与えるために大祈願を唱えること」ーが、私たち秘教徒が日々できるグレートリセットだと、私には思えます。
次に続く…次回は「闇とグレートリセット」について。
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