Sirius 2024~Vol.3
- 2025年研究会
- 2024年7月16日
- 読了時間: 3分
今週末の二度目の蟹座の満月、そしてシリウスの獅子座へと太陽は移行します。
一般的な占星術では、惑星や恒星の霊的特性よりも、個人や集団に及ぼす影響が扱われているので、シリウスは「農業や社会のリズム、宗教的な信念や予言に力がある恒星」として知られていました。ジュワルクール大師の言葉を借りれば、人間はあまりにも長い間、あらゆるものを個人的(もしくは国家的)な利益から天の星々を解釈してきたのです。そして、それは今でも続いています。宇宙の中心に自分を置き続けることは、すべての認識を歪めるグラマーです。 (これはヘリオセントリックを推奨しているわけではありません)
「個人的な成功と名声をもたらす」「災害級の気象変動をもたらす」一般的な占星術ではシリウスは大幸運と大凶の星だと言われますが、ジュワルクール大師が解説するシリウスは「人類の意識拡大における無限の可能性、そして宇宙的関係」を伝えます。つまりシリウスの影響は、私達の意識を惑星に閉じ込めるのではなく、むしろ地球から外へ、太陽系、そして太陽系外の大宇宙にまで拡大させるーと教えてくれるのです。
一般的な占星術は「地球上での体験」に私たちの意識を閉じ込めます。秘教占星学は「地球上の経験を超えて、宇宙的な出来事」に意識を拡大するように、私達を誘います。
…と書くと、すごーい!と思うでしょうが、実際そうなると占星術は占星学となり、まるで天文学のようになり、一気に興味を失う人が現れるのです。秘教占星学から離れていった人を私は何人も知っています。または秘教占星学をどうにか「地球上での体験」に落とし込もうと努力する人もいますが、なかなか答えは見いだせていません。

話をシリウスに戻すと…
シリウスから発せられるエネルギーは、実際のところ個人の利益や運命をはるかに超えています。シリウスのエネルギーの質を正しく理解するためには、「地球上での体験」への執着を捨てなければなりません。なぜならシリウスは神のハートと共鳴しており、シリウスには叡智の源があり、そこから究極の愛のエネルギーが発せられるからです。
よりエネルギーの観点から言うと、シリウスには究極のスピリチュアルな機能があります。それは「宇宙マンダラの中心からの比類ない偉大なパワーを太陽系に送り出す経由地」としての役割です。そしてその経由地となるシリウスからのエネルギーの流れは、シャンバラを経由せず、ハイラーキーに直接流入します。ですから、この地上でシリウスとのつながりがもっとも深いのが、ハイラーキーなのです。
そう思うと、シリウスはハイラーキーを動かす原動力であり、この地球がシリウスの支援をうけていることを最も理解しているのがハイラーキーなのでしょう。それはハイラーキー個人が自分のホロスコープをみて「ふむふむ」とシリウスのエネルギーを理解しているわけではありません。まさに器となってシリウスエネルギーを受け取ることで、人類や地球生命に対する慈悲慈愛の深さとなって表現され、地上にその愛が伝わり、一人一人の霊的成長に現れ、一人一人が輝きとなって現れることが、真の「シリウスの影響」なのでしょう。

最初に「シリウスの影響は、私達の意識を惑星に閉じ込めるのではなく、むしろ地球から外へ、太陽系、そして太陽系外の大宇宙にまで拡大させるーと教えてくれる」-と書きましたが、それは自分への利益や運命への興味関心を手放すことで、宇宙に向けて光を放射していくことです。
この地球からみえる最も明るく輝くシリウスのように、いつか地球もまぶしく輝きますように。
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