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執筆者の写真2025年研究会

2024年ウエサク祭~Day5

更新日:4月22日

昨日からNYの秘教本部ーLucis Trustが主催するウエサク会議(コンファレンス)が始まりました。毎年、満月前の週末に開催され、私は2018年にNYで初参加してから、ずっとオンラインでの参加です。


今回のコンファレンスは、ものすごくよかった。個人的にも、そして参加した秘教徒にとっても啓発された場だったようです。今までは「自己成長のため」でしたが、今年からは「グループとして、どうあるか?どう考えるか?」というグループ意識に、より開かれた場であったと感じます。


それは秘教徒一人一人が「キリストの再臨」への責任を感じているからこそ、「私はこう思う。あなたは?」という意見のすり合わせが、2025年を迎えるために必要不可欠だったからでしょう。


秘教徒として最大の論点「キリストは再臨するのか」という再臨問題は、秘教徒のみならず、神智学徒、神秘家、シュタイナー派を分裂させてきた問いです。今回のコンファレンスは「もうそろそろ自分の気持ちに正直になって方向を決めよう」という問題提起でした。


キリストの再臨、近代で最初に言葉にしたのはブラヴァツキー夫人でした。


近代神智学を学んだ人々が「キリストは再臨する」と信じていたわけですが、日本を含めて世界的な影響を与えたシュタイナーは「キリストは再臨するが、エーテル界レベルにとどまり、肉体をもっての再臨はない」と明言しました。当時、ブラヴァツキー夫人の後継者を巡っての争い、彼らによってキリストの再臨として選ばれたクリシュナムルティの存在、すべてが欺瞞に満ちたように感じたシュタイナーらしい考えでした。


その後、アリスベイリーの秘教本を通じてDK大師は「肉体を纏って帰還する」と啓示しました。


ですから厳密にいうと「キリストの再臨」では大枠は合意していても、「肉体があるかないか」については意見が分かれるのです。そして、その議論に大幅に遅れをとっているキリスト教徒の存在もあります。


この「キリストの再臨問題」について、日本で誰よりも早くに発言していたのは空海でした。彼は弥勒菩薩(キリストの別名)と共に戻ってくるーと死の直前に弟子たちに伝えていました。





このウエサク会議では理知的に議論が繰り広げられましたが、やはり再臨問題は「自分の感覚を頼りにする」が結果的に最も大切ーと感じますが、2025年を目の前にした2024年、「再臨」を信じているか、信じていないかーで、秘教徒一人一人の行動は変わってくるでしょう。


そしてここが大切なポイントですが、「キリストの再臨」は、キリストが現れる道程を弟子たちがその道を掃き清めなくては起きないーと言われていることです。


話が最初に戻りますが、このコンファレンスが素晴らしかったのは、ひたすら客観的な思索の種がまかれ続けたこと、「信じろ」と声を高々主張する人もいなかったことです。考えるためのスペースが与えられていたことが、なによりも信頼に値する在り方でした。


会議で語られていたポイントは、いずれ秘教本部ウェブサイトに動画が投稿されたら、翻訳を要約してお伝えします。


今日は引用された秘教本{グラマー」の文章シェアを。弟子であろうが、なかろうが、キリストの再臨への道を清め掃くことは、誰にでもできるーと伝わりますように。



弟子にできる意義ある貢献は、グラマーの多くを消散させることである。人類は現在それらに浸されているが、来たるべきアクエリアス時代の間に人類のアストラ ル生活との関係においてその大部分が消え去るであろう。

ここで、世界の思考者たちがイリュージョンの世界を除去し始めるのは瞑想とマインドの統御によってであるという事実に注目するよう呼びかけたい。そのため、世界グラマーの重さがますます認識されつつある今、瞑想への関心が高まっているのであり、マインドの統御方法を正しく理解することが極めて必要なのである。

仏陀が地上においてイルミネーションを達成したとき、彼は四つの高貴な真理[四諦」を言明することによって世界の問題に光の洪水を「注ぎ入れた」。彼の弟子たちの集団と彼の九百人のアルハットは世界イリュージョンへの攻撃を非常に手助けしてきた。

今日、キリストが同様に偉大な仕事を進展させている。彼の差し迫った到来の霊的な意義として、彼と彼の九千人のアルハットは世界グラマーに二度目の一撃を加えるであろう。私たちはそのための準備をしているのである。 直観だけがイリュージョンを追い散らすことができる。そのため、直観的な人々を 訓練することが必要なのである。この訓練にあなた方自身を差し出すことによってこの包括的な運動に奉仕することがあなた方にはできる。 もしあなた方が自らの生活においてグラマーを克服できるならば、そして、それによってイリュージョンの性質を理解できるならば、あなた方は次のことを行うのを手助けすることになるであろう



















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